昨夜、お月様の記事を書きました。
月といえば、
「月光の夏」。私にとってとても大切な映画です。
終戦50年を目前に控えた1993年、鳥栖市の方々が一生懸命に資金を集めて作られた“特攻秘話”です。
あれから12年、当時大学生と高校生だった娘や息子、そして母とこの映画の自主上映のお手伝いをさせていただきました。
この映画の舞台は、佐賀県の鳥栖市と
鹿児島県の知覧の特攻基地です。
当時の学徒出陣の特攻兵と同じ年代の子供を持つ親として、当時の自分に出来ることは精一杯やらせていただきました。
慰霊祭にも何度か、元特攻兵の方たちとご一緒させていただきました。映画のモデルになられた方もまだ福岡市内にご存命で時々思い出したようにお電話します。
知覧に行かれた方も多いと思いますが、“特攻の母”のお話もお聞きになられた事と思います。
その
“特攻の母”の鳥浜トメさんの次女の
赤羽礼子さん(元なでしこ隊)が東京で〈薩摩おごじょ〉というお店を経営していらっしゃいましたが、がんでお亡くなりになられたと今日のお昼に知りました。
トメさんは特攻出撃の若者を最後にお見送りされたので、娘さんに「あなたは皆さんをお迎えしなさい」とお店を出すことを進められたそうです。
このお店で、もう死んでしまったと思っていた戦友と再会できて喜ぶ方も多かったと聞きます。
〈薩摩おごじょ〉には、10年前に映画関係者の方に連れて行っていただきました。
60年の節目に、この方が亡くなられたこととても感慨深いものです。
ちなみに、この北崎通信局にコメントをいただく伊佐美さんのお父様(今年お亡くなりになりました)も、
ホタルの“富屋食堂”と“特攻平和会館”と、とても縁深い方だということを知りました。
伊佐美さんは、日欧の文化使節としての旅から戻られたばかりで、リトアニアの〈杉原千畝〉のメモリアルハウスに行かれたとコメントしていただいた矢先でした・・・・・
杉原さん、とめさん、決して忘れてはいけない方たちです。
今年ももう2ヶ月と少々で終わります。
メディアは首相の靖国参拝をあえて問題化して無意味にエキセントリックな気がしてなりません。
本質は藪の中?藪はブッシュ(ハハハ、これは考えすぎですね)
このまま終戦60年は終わってしまうのでしょうか?形式や利害優先はもうやめて、1人でも多くの人が心から〈真の平和〉について考える時なのではないかと思います。
今、窓の外に大音量で叫んでいる車が通っています。罵詈雑言。とても醜い。
本当に戦死者の方たちの事を思っているのなら、もっと違う方法があると思うのですが・・・
多くの方たちの犠牲のうえに成り立っている今の平和を、一部の人間の利害ですり替えないで欲しいと思う今日この頃です。