北崎通信局

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お見送りに・・・



昨日、パヤオに旅立たれた谷口先生のお見送りに行きました。
今回の帰国が最後になるのではと、ご家族・・・
先生にはまだまだお元気でいただかなければなりません。



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二十一世紀の"肥後モッコス"
 谷口巳三郎の人と業績

     沖村 好運(北部タイ農村振興支援会会長)


(1)名誉農学博士号授与式

 一九九八年二月十九日、午後四時十八分。
チェンマイにある国立メジョー大学の講堂は三千人を超える人で埋まっていた。
緊張した静寂の中に黒いガウン姿の谷口巳三郎が登壇。表情を変えず、ピンと
背筋を伸ばして、タイ王室の三女チュラポン王女の前に立ち、一礼―。


 数日前から谷口は体調を崩し、疲労の極にあった。名誉農学博士号授与式の
この日も好転せず、授与式のリハーサルが終わると、すぐ救急車で国立病院の
救急治療室に運ばれた。


 ただちにノドにからんでいる痰を吸引する処置が取られた。谷口は細い管を突き
込まれる度に、激しく咳き込み、苦しんだ。


 応急治療はうまくいかず、式場へ引き返した。帰る時、看護婦に治療費を尋ねると、
「谷口先生は、タイのために尽くして下さっている方です。
お金はいりません」と言って病院の救急車を呼び、メジョー大学まで送ってくれた。

大学に帰ってからも、王女が入場される直前まで休養室に寝ていたのである―。


 チュラポン王女の前に立った谷口の姿には、強靱な意志力で凛々と生きるサムライ
の気概が感じられた。


式場いっぱいに、谷口巳三郎の業績を紹介するアナウンスが流れる。


 「谷口氏は日本の公務員を退職後、単身でタイに来て、主に北部タイで農村青年に
農業技術を教えながら、高地民族やエイズ患者など多くの人達を助け、沢山の子供
たちに奨学金を贈って教育の機会を与えたりして、北部タイ農村の社会開発に尽力
されました」


式場を揺るがす大きな拍手が湧き上がった。



(2)祝賀会


 博士号授与式当日の夜、チェンマイ市内のホテル「ホリデー・イン」で盛大な祝賀会
が開かれた。その席でも谷口の体調はどん底であった。
しかし声にも、姿勢にも、その兆候は微塵も見られなかった。
祝辞、花束贈呈と進み、谷口が謝辞を述べることになった。


 「十五年前に、私は一人で二十キロのカバン一つを持って、バンコクの空港に降り
立ちました。暑い時でした。


 タイには、農村開発と青少年の問題で沢山の課題があります。
私は一人で考えていろんなことを試みました。
しかし、これという成果は上がりませんでした。
何も出来ない内に、日本から持参した退職金は全部使い果たしました」


谷口は淡々と十五年間の苦労を語った。聴衆は、じっと谷口を凝視する。


 「二週間前のことです。昼寝をしていたら、グリーンスネークが私の目の前にドタッと
落ちてきました。昨年はコブラが落ちてきました。人は、『それなら、日本に帰りたい
でしょう』とよく言います。
私は『ノー』と答えます。病気になった時には心細くなることもありますが、私の答えは
『ノー』です。


 私は七十五歳になりました。日本に帰ろうと思うこともあります。
しかし、今日、タイの国立大学から名誉博士号を戴きましたので、これでいよいよ帰れ
なくなりました」


 谷口のトーンが高くなった。


 「地球上の人口は、依然として爆発的に増加しています。食糧を作るのは誰ですか。
それは東南アジアの農民です。

タイの青年諸君です。

今後も命が続く限り、タイの人たちと手をつないで、タイのため、人類のために頑張ります」


 気力で立つ谷口巳三郎の獅子吼であった。


 翌々日の二月二十一日の夜には、農場で教え子主催の祝賀会が開かれた。
パヤオのロータリー・クラブの会員も十人ほど来ていた。


 パ・ハオ村のエイズ患者の姿もあった。初めに、国立メジョー大学のジェラシット
教授が立って、

 「谷口先生の十五年間の実績が高く評価されて、今日の受賞となりました。
谷口先生と長いつき合いをしている者の一人として、とても嬉しいです。
谷口先生を称える詩を書きましたので、朗読します」
と言って、タイ語の詩を読んだ。その声はうるんでいた。


 谷口の教え子たちが前に並んだ。
ヴィッチャイ校長、トム女史、ダイエ、ヨハン、スリヤ、ヤティー、サン、ビン、みんな
谷口が育てた若者たちである。
結婚もせず一人でリス族の子供たちのために寮を作り、世話をしている日本人の
中野穂積女史もいる。


 谷口は、司会者からマイクを借りて、


 「この十五年間に何をしたかと問われたら、私は『この若者たちを見よ』と言いたい。
この若者たちこそ私の自慢です。あとは何もいらない・・・」


と言って、声を詰まらせた。中野穂積女史は泣き出した。深い感動が会場を覆った。


ラフ族のダイエが一同を代表して、力強い日本語で谷口への祝辞を述べた。


 「谷口先生は、十五年間、ほんとうに大変でした。
先生は、右、左から、私たちを導き、教えて下さいました。
谷口先生、有り難うございます」


 ダイエは、「先生の人生が幸せでありますように」と言って、『乾杯』という日本の
歌を伴奏なしで最後まで歌った、日本語で。




熊本県教育庁〈熊本の偉人〉より
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by hanataikoku | 2008-10-31 14:30 | ボランティアの仲間たち

臨終の時

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臨終の時

「もうこれ以上、他人の為に尽くすことができなかった」と言いたい

85歳の谷口巳三郎先生の言葉です。



ご縁があり先日、帰国中の谷口巳三郎氏にお目にかかってきました。
国際開発、農業支援で25年もの間、タイ北部で活動していらっしゃいます。
世界で最も貧しいといわれる小さな村・・・

21世紀谷口農場ではいくつものプロジェクトが・・・
タイでの再会をお約束して別れました。

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21世紀農場・谷口プロジェクトの概要です。

◆パヤオ農高生受け入れ

 一九九九年からパヤオ農業高校の一年生二十名を全寮制で
受け入れている。しかし、タイ文部省からの財政的協力はない。
それにもかかわらず、ここでの谷口の教育法はタイ国内の注目を
集めつつある。


 広場での朝礼には、農場にいる者全員が集まる。
国歌斉唱、国旗掲揚の後、「三つの誓い」を溌らつと大きな声で
唱和する。


 一、私は、家族の希望の星

 一、私は、国の宝

 一、私は、人類の食糧を生産する戦士


谷口巳三郎のボランティア哲学が凝縮された「誓い」である。



◆エイズ患者・家族支援

 母サノの敬虔な仏心は、息子巳三郎の遺伝子にも組み込まれ
ているようだ。彼は、北部タイの貧しい村や山の中のエイズ患者を、
われ関せずと見捨てることが出来ない。
臨終を迎えようとしているエイズ患者たちは、枕元に座ってくれて
いる谷口に合掌し、明るい顔で仏のみ元へ旅立って行く。

―孤独なエイズ患者の心の杖になろう―
これは谷口の菩薩心なのである。

 彼が取り組んだ、そして現在も続けている支援の全貌を紹介
するとなれば、原稿用紙は何百枚あっても足りないので、現在
彼が続けていることを一つだけ紹介する。


 谷口は、毎週木曜日の朝、農場で作っている有機野菜や果物、
卵等をトラックに積んで、国立チュン病院に行く。
検診のためにやってくる多数のエイズ患者に、それらを無料で配る
ためである。



◆地球環境破壊防止の植林

 農場の一隅に「七年間に四万本の木を植えた男」と題した大きな
パネルが立っている。
その中に次のような一節がある。
谷口のかつての鹿農の学友谷川清四郎の文である。


 「・・・彼はタイに来て十五年、その間に約四万本余りの木を植えた。
彼自ら一鍬一鍬穴をほり、そこに苗木を植えたのではない。
しかし、彼がこの熱帯の北部タイの地に居なかったなら、多分この
四万本の木は植えられることはなかったであろう。
それは彼が木を植えたのは、地球に緑を殖やさねば、環境を元に
復帰させねば・・・という強い意志と、そしてその行為に私利私欲の
全くない、その気持ちを汲んだ日本の多くの人々の浄財が彼に送られ、
その金を基にして樹や果物の苗や種子を買い、彼の農場の苗畑で
数カ月から一年かけて苗を育て、それを研修生や来訪者や村人達と
植えたのである」(以下略)


 補足は不要であろう。彼が教えた農業大学校の生徒の中には、
結婚記念にチークを植樹したカップルもいる。ロータリー・クラブと
協力して植樹を続けている自営業者もいる。



◆各国研修生受け入れ


 近年、日本の大学でも谷口農場への関心が高まっている。
鹿児島大学と佐賀大学はすでに海外での体験研修として、数十名
単位で、かつ長期滞在の形で、「二十一世紀谷口農場」に学生を
送り込んでいる。
勿論、農場での研修は履修単位として認定される。


 長期の休業中、あるいは随時に、農場を訪れる日本人の数も
年々増加している。
最近の傾向として、中・高校生の来場が多くなった。
本年(平成十三年)の夏には、谷口の故郷八代郡坂本村の中学生
十五名が来場した。村が派遣したのである。


 「二十一世紀谷口農場」を訪れた者は、農場を出るとき異口同音に、
「ここに来て人生観が変わった」と言う。
そして帰国後、ボランティアとして、地元で、あるいは国際的に、
地道な活動を始める。
谷口の筋金入りのボランティア・マインドに触発されての変身である。


 このような現実を見れば、谷口は、これまでの日本の歴史になかっ
た、全く異色の、それも地球的規模の「国民高等学校」を、タイ北部の
貧村サクロウ村に建設したと言えないだろうか。

(熊本県のHPより引用いたしました)

*【谷口巳三郎 業績概要】
熊本県立農業大学校教官を定年退職後、発展途上国の農業技術指導、
特に農村青年教育に余生を捧げたいとの思いから、昭和五十八年、
五十九歳の時単身タイにわたり、以降十九年間にわたり青少年教育の他、
地域開発アドバイザーとして活躍している。
平成二年からは、タイ北部のパヤオ県サクロウ村に約二十ヘクタールの
「二十一世紀農場」を開き、多様なプロジェクトを精力的に推進している。

農業技術指導のみならず、現地の農業高校生の受け入れ、エイズ患者・
家族支援、地球環境破壊防止の植林、など様々な活動に取り組んでいる。
このような谷口氏の活動は、現地においても高く評価されており、平成十年
にはタイの国立メジョー大学から名誉農学博士号を授与された。
またタイから日本へ研修生を派遣したり、日本から多数の研修生や訪問団を
受け入れるなど、アジアと日本の国際交流を担う人材育成に多大な貢献を
している。
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by hanataikoku | 2008-10-23 14:38 | ボランティアの仲間たち

烏賊


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この肉厚の烏賊・・・

さっと茹でたキャベツと酢味噌でいただきます。
これでまだ半分以下の量です。
そうです!カネダイさんで1パック300円でキャベツと酢味噌つき~

まさしく西浦価格ですね!
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by hanataikoku | 2008-10-23 09:33 | ふるさとの味

西浦の行事

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おはぎ・・・

熱いお茶と、あんこが恋しい季節になりました。

週末は、下里組の持ち寄りの宿でした。
11月にはお日待ちで、今年はかえでちゃんのお宅です!

こうしてふるさとの行事は脈々と続いていくのです。
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by hanataikoku | 2008-10-20 15:15 | ふるさとの味

できました!秋の常備菜~

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茗荷の甘酢漬けを作りました。
なんてきれいな色になるんでしょう・・・
酢のマジックですね!

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穂紫蘇をしごいて、塩水に浸けて・・・


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頂き物の海苔を佃煮にしましたので、紫蘇の実も一緒に炊きました。

庭先で収穫したもので、常備菜を作れるってなんて贅沢なんでしょう♪
幸せなひと時です!

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by hanataikoku | 2008-10-09 15:48 | ふるさとの味

またまた収穫です!

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また庭先の実りをいただきます。

紫蘇の穂は、海苔と一緒に佃煮にしてみました。
残りは塩漬けにしておきます。


さて、今年は柿が鈴なりです!
てっぺんの方は届かないし、鳥がせっせと突いています(笑


ここ数日が収穫時なんだけどなぁ・・・




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今夜は、エリンギと穂紫蘇を天ぷらにしてみました。
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by hanataikoku | 2008-10-08 20:42 | 西浦

茗荷

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裏庭で茗荷を収穫しました~
さっそく押し大豆と胡瓜で酢の物を作りました。
別の料理で余った湯葉も入れて、栄養価の高い酢の物が
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by hanataikoku | 2008-10-06 11:54 | 西浦

影法師

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自分の影法師・・・

最後に見たのはいつだっただろう



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普段は見落としているものが見えてきました


秋の日差しが、くっきりと影を浮かび上がらせます。

陽のあたらない場所

まっすぐ向いていれば、無償のエネルギーを与え続けてくれる
後ろを向くと、黒い影・・・


影の中に引きずり込まれないように、まっすぐ前を見て歩いていこう!



普段は車で通り過ぎるところに、ふと心を惹かれるウインドウが

地元に住んで、何度となく通っているはずの道
自分の足で歩くと、ちゃんと見つかるんだな・・・


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by hanataikoku | 2008-10-03 15:21 | 西浦

初物です!草場の栗・・・

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最近、ご無沙汰ばかりで申し訳ない草場のひさてるさんが、組長の職場まで
栗を持ってきてくださいました!
そこでさっそく《栗ご飯》です~

大変おいしくできました!


幸せだなぁ・・・
北崎に来て、ほんとよかったと思うひと時です(*^^)v



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おかずには、つるなとエリンギの炒め物に、けんちん汁でした!
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by hanataikoku | 2008-10-01 01:26 | ふるさとの味

森の中に・・・

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今年の夏は、いくつもの森の中にご縁がありました。
ここ数年で、一番山の中に入ったかもしれない・・・
入るだけでなく、山歩きがでいるようになりたいなあ~


ここまでに身体が動くようになったのだから上等、上等♪
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by hanataikoku | 2008-10-01 01:07 | ふるさとのアルバム