土曜日の午後、玄関のチャイムが鳴りました。
「は~い、どなたですか?」
「タクハツです!」
「・・・・」
聞きおぼえがあるような声でしたので、ご近所さんがジョークでお返事されたのかと
「はいはい!」と、玄関を開けました~
玄関を開けた瞬間、目に入ったものは・・・
「托鉢で回っております」
なんと、本当の托鉢!!
「長崎の柳渓寺と云う小さなお寺ですが、阿弥陀佛の仏像を新たに祀りたく托鉢を
しております」
長崎の茂木半島にある小さなお寺のご住職で、こうして4年半の間托鉢で回って
いらっしゃるのだそうです。
宗派は、浄土真宗。
ずっと続けて各地を行脚なさっているわけでははく、4か月に一度は茂木にいらっ
しゃる80歳のお母様にお顔を見せに帰られるのだそうです。
「この年になっても、子供は子供、顔を見せないと母親が何をしているのかと心配
しまして」
あと、五年半くらいはかかりそうだとおっしゃっていました。
「今晩お泊まりはどちらですか」
「はい、安宿をとっております。」
お泊まりいただこうかと思いましたが、またいつかご縁がありましたら・・・
阿弥陀仏奉納の折には阿弥陀佛の中に、福岡市西区西浦○○○○と書いたものをと、
玄関の表札と氏名を確認なさいました。
その場でメモを取られず、記憶にとどめあとから書きとめられるとのことでした。
思いがけない来客、記念にお写真をとお願いしましたら快く撮らせてくださいました。