煮凝を旦夕やひとり住 黒柳 召波
今日の季題は煮凝
(にこごり、煮魚の汁が寒さで固まったもの・冬)
*旦(あした、朝)、夕(ゆふべ)
反省会の時の“ちゃんこ鍋”が残ったので何人かで
分けて持って帰ってました。
組長用にと用意していた“豆乳鍋”に食指が伸びて
そちらを食べてみる人も多くて残っちゃったという
わけです。(喜)
新鮮なカワハギと、手作りの豆腐入つくね。
白滝と保育園の白菜、大根、ネギ。
出汁はつくねを作る時に出るスープとさわらの
刺身のコッパ(あら)
使った調味料は、秘密兵器として取っておいた
鯵だけで作った“魚醤”だけで、化学調味料は
全く使っていません。
持参した密閉容器に入れて帰って、温めて食べ
よう!と思ったら・・・
そうです!ボヨヨ~ンです。“煮凝り”です!
容器を逆さにして鍋の中に入れました。
すごいですね~、久しぶりですね~
それだけ旨味が濃かったんですね。
ぜ~んぶ、コラーゲンですよ!
子どもの頃、煮魚の残りを翌日に食べる時、おい
しい煮凝りがうれしかったことを思い出しました。
自慢げに見せていた父の笑顔が浮びます。
熱いご飯の上に冷たい“煮凝り”を乗せると、とろり
と溶け出して・・・
あの時の感動が戻ってきました。
しかし、一人では食べきれず今日も食べることに。
つくねと白菜、真っ白でほろほろと崩れるカワハギ。
きれいな煮凝りです。
その真っ白で美しいカワハギの身を指先でつまんで
口の中に放り込みます。(笑)
そのまま眺めていたかったのですが、鍋をヒーター
にのせてアツアツをふ~ふ~しながら頂きます!
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さだまさしの〈寒北斗〉にも煮凝りは出てきます。
幾つになっても郷土へ帰るのはいいもんだ
照れ臭くってあたたかくっていいもんだ
土産といってもこの躰 折りから郷土は煤払い
ひと息ついたら親父は美味そうに煮凝を喰う
お袋は炊事場で酒を煮る
子供の頃から動いてる 柱時計が時を打つ
昔晦日に餅もなく 子供の顔をみつめてた
あなたの気持ちわかる程 大人になって去年今年
著作権の問題あるかなぁ・・・
しかし、マンションの室内で煮凝りになるほど寒い?!