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北崎通信局

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やっと肩の荷が下りたような・・・

昨日は、福岡では珍しいくらいの濃霧の中、被災当時にご支援を
いただいた皆様方に、自治会の皆様から感謝の意をお届けでき
ましたので、なぜか一気に体中の力が抜けちゃいました。(笑)
布団から抜け出したのが午後2時を回った頃でしたから・・・

応接室に飾っていただいている感謝状をあらためて見ますと、
日付は昨年の3月31日となっています。
国連支援交流協会本部事務局の計らいで、早い時期に感謝状を
お届けすることが出来ました。
この時期、実際には組長と二人でふらふらになって各社を回った
記憶が甦りました。
「正直、きつかったよね~」と組長がつぶやきました。

私達、資源循環プロジェクトとしては、被災された皆様とご支援
いただく企業様や善意の方々との橋渡ししかできないのですが、
地元の方達は私達に何度も感謝の言葉をかけてくださいます。

私達の力だけでは何も出来なかったのですが、今回訪問させて
いただいた方以外にももっとたくさんの方たちがサポートして下さい
ました。

木戸町内会長が私達に、「自分達が知らんところで、いろんなこと
してきとうちゃねぇ~」と言って下さいます。


今回のことで、どういう方たちがどんな形で支援の手を差し伸べて
くださったのか、全体像が把握できたのではないかと思います。

校区内でも被害の状況が大きく違った昨年の地震災害でしたから、
地元の中でも情報を共有化できていない状況でしたから・・・

昨日、自治会の役員の方と車に同乗させていただきましたので、
いろんなお話しをすることが出来ました。
私が地震直後に、この北崎にお手伝いの申し入れをした時の意図
が多少は理解していただけたと思います。

外部からの支援要請の取りまとめや情報の共有化や発信など、
これまでの生活からは予測も出来ない事が必要とされます。
まず、業務をどう分担すればよいのかさえまったく検討が付かない
状況でもあったはずです。

ただ、安易に外部の人間に任せる不安は大きいと思います。

これらの経験を、こんどまたいつか起きるであろう自然災害に向けて
被災経験した地域から、まだ経験したことの無い地域の方の参考に
出来るような形に出来たらというのが、私の願いでもあります。

経験した人達にしかわからないたくさんのことが、まだまだこれから
見えてくると思います。
決してあってはならない災害ですが、ここ数日だけでもまだまだ不安
は募ります。

来月には被災から1年を迎える今、もう一度この稀有な福岡西方沖の
災害の教訓を多くの人に伝えることは出来ると思うのです。
今回は避難所の運営など行政の力を十分に借りることが出来ましたが、
もっと大規模になると今回のようなわけには行きません。

経験した者がそのノウハウを伝えることが出来ます。
福岡市内だけでも多くの自治会組織があります。
ぜひ、被害の大きかった北崎校区が今回の貴重な体験を、もっと多くの
方たちに有事の際のコミュニティの支援体制の考え方を伝えてあげる事
はできないものでしょうか?


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一番つらいときこそ一番大切なとき。

    ウォルト・デズニー(1901-66)、アメリカの映画制作者。
by hanataikoku | 2006-02-16 16:10 | きたざきの人たち