そうなんだ!墨と水で水墨画・・・
知っているようで知らなかった~
一筆で墨の濃淡だけで表現することの楽しさを教えていただきました。
書き込むのではなくて一筆ですから仕事が速い!
顔料や染料の中でもっとも粒子が細かいのが墨だと教えていただきました。
硯と墨の扱い方から丁寧にご指導いただきます。
墨をするところからすでに〈水墨画〉が始まります。
たった一本の丸い筆で、水と墨とでいかようにも表現することができるだなんて・・・
子どもの頃のお習字の時間は逃げていた北通です。
いまだに筆のトラウマがあるようです(笑
それを克服しようとお習字を始めてみようと思い、それならば〈写経〉だったら
一人で練習できる!
お経を写すならその意味を知らないとおかしいなと、本屋さんで般若心経の
本を買いあさりました。
そちらのほうが面白くなり、お習字は後回しに(笑
筆の使い方できれいな濃淡を表現できることを目の当たりにして感激です。
まさしく水と墨のグラデーション
字は苦手だけれど、絵は好きなんです。
あぁ~、この子どもたちみたいに早い時期に香取先生に出合っていたならば
私の人生感は大きく変わっていたかも知れませんね~
もっと楽しく筆を操っていたかもです(笑
しかし香取先生が本格的に水墨画を始められたのが46歳の時。
その10年後に大ブレイク!
今では世界で一番大きな水墨画の組織のトップで、諸外国から招聘されるの
ですよ。
もちろん、環境や背景がまったく違いますけどね!
でもいつから始めたとしても、それはハンディではないということです。
大人でも難しいといわれる“竹”にチャレンジ
子どもたちの目がキラキラと輝きます!
この竹は、筆ではなく“ハケ”で書かれたものです。
障子張りのときに使うあのハケです。
こんなダイナミックなものが書けるのですね。
趣味としての水墨画をなさる方たちの人口が年々減ってきています。
中国から伝わった水墨画ですが、今では日本ならではの繊細さが加わり、
その評価は本家を凌ぐほどになってきたそうです。
その日本で新しい息吹を吹き込まれた水墨画(墨彩画)をもっと世界に
広めたいとおっしゃる香取先生の思いが伝わってきます。
先生のお教室は、そんな水墨画の講師を一人でも多く育てて海外で活躍
してもらいたいというものなのです。
金沢のお教室では、お料理屋さんのオーナーや、陶芸家の方たちが作品の
絵付けのために学んでいらっしゃいます。
また東京でも留学生の方たちがしっかりとお稽古を積んで、本国に戻った
時にお教室を持って指導できるようにと頑張っいるそうです。
北崎で先生にご指導いただけるようになりますと、高い目標を持って
のぞみたいものです。
「水墨画といえば北崎と言われるように頑張ってみませんか!
文化で町興しができるのですから」とおっしゃった先生の言葉がずっと
残っています。
はるか昔に大陸から多くのものが入ってきましたが、これからはこの
小さな町〈きたざき〉から、多くの文化大使が世界中に旅立って行くの
かも知れませんね・・・
香取先生に直接ご指導いただける人間はそう多くはありません。
すばらしいチャンスをいただきましたので、その意味を深く受け止め
今後につなげていければと思います。