
ウォーキングの皆さんが帰られた後、4月29日のお茶会と墨画入門展
の打ち合わせで出直しました。
玄関脇のお茶の木に新芽がたくさん出ています!
800年前の昔、このお寺は栄西禅師によって建立されました。
そのときに植えられたお茶の木の子孫です。
当初は本堂の上のほうに植えられていたものを、現在の場所と下の
方の2箇所に植え替えられたのですが、残念ながら下のほうのお茶
の木は枯れてしまったそうです。

ほんの少し、新芽を摘ませていただきました!
前住様がお元気な頃は、新茶の季節にはこうしてお茶を摘んでいら
したのだとか・・・
上手にお茶揉みが出来れば一番茶をお供えしようと・・・

ちょっと量が少なすぎて揉むのが難しいのです!
とってもやさしい香りが漂ってきました。
もう少し新芽が伸びるのを待って、今度は上手にお茶揉みをして
お供えすることに致しましょう!
手元に頂き物の静岡・天竜茶と武蔵野・狭山茶、福岡・八女茶の
3種類がありました!
そのお茶の箱の裏にはそれぞれこう書いてあります。
伊藤園銘茶吟集より
●天竜茶・・・静岡の僧聖一国師が仁治2年(1241年)に
宋から持ち帰った茶の種子を、現在の静岡市足久保に蒔
いたのが静岡茶の起源とされています。
●狭山茶・・・鎌倉時代(建久2年)茶祖といわれる栄西禅
師が宋より持ち帰った茶の種子を、明恵上人がもらいうけ、
宇治、大和、伊賀、伊勢、駿河に茶を広め河越(現 埼玉
県川越市)の地にも伝えたのが始まりといわれています。
●八女茶・・・八女茶は福岡県八女郡黒木町笠原にある
霊巌寺が発祥の地といわれ、栄林周瑞禅師が応栄13年
(1406年)に霊巌寺を建立し、明より持ち帰った茶の種子
を蒔いたことが始まりとされています。
栄西禅師が2度目の渡宋から戻ったのが1191年ですから、もっとも
古いお茶の木の子孫がここ唐泊山・東林寺に残っているということな
んですよ!
栄西禅師といえば背振山の茶畑が有名ですが、最初に建立した東林
寺にも当然植えたでしょうし、お寺さんで代々言い伝えられているので
すから大事にしたいものです。
このお茶の木も、〈ふるさと北崎〉の大切な宝です!
ということで、4月29日唐泊山・東林寺、5月6日見湖山・徳門寺で行わ
れる〈お茶会〉、遠く800年前大陸から禅とお茶と書画がふるさと北崎の
港に入ってきました。その当時のことを思い描いていただけたら素敵だ
なと思います。
2つのお寺さんでは、同時に〈墨画入門展〉と〈座禅会〉が行われます。
ぜひご参加くださいね!料金はお菓子とお抹茶代500円です。